ヒョウモントカゲモドキ
Leopard Gecko(通称:レオパ)
爬虫類飼育の入門種として絶大な人気を誇る、小さな夜行性のヤモリ。 丸い目、ぽってりとした体、ゆっくりした仕草。
「いがいと、かわいい」を一番感じやすい子かもしれません。
※ 本ページの価格情報は 2026年5月時点の参考相場です。
実際の価格は 時期・店舗・個体差で変動します。
最新の正確な価格は、お近くのショップでご確認ください。
※ 本ページの飼育情報は 一般的な指標です。
個体差や飼育環境で変わります。
気になる点は ショップや獣医にご相談ください。
基本情報
- 和名:ヒョウモントカゲモドキ
- 英名:Leopard Gecko
- 学名:Eublepharis macularius
- 分類:トカゲモドキ科(ヤモリの仲間、まぶたを持つ珍しい種)
- 体長:18〜25cm
- 寿命:10〜15年(飼育下では20年超えも)
- 原産地:パキスタン、アフガニスタン、インド北西部の乾燥地帯
- 性格:温厚、夜行性、ハンドリング(手乗り)可能
いがいと、かわいいポイント
- 体に対して大きな丸い目。爬虫類とは思えないつぶらさ。
- 「ヤモリ」なのにまぶたがある。眠そうな目つきがかわいい。
- 動きがゆっくり、慌てない。観察に最適。
- 餌をパクッと食べる仕草。口の動きが愛おしい。
- シェルター(隠れ家)から顔だけ出してくる姿。
- まんまる尻尾に栄養を貯める。健康のバロメーター。
飼う前の判断材料(正直な現実)
「入門種」と言われますが、迎える前に これだけは 知っておいてください。
① 温度管理が「命綱」(通年)
- 25度以下:食べた物を消化できず 腸内で腐り、最悪 死に至る。
- 35度以上:熱中症のリスク。夏の閉め切った部屋は危険。
- 「飼いやすい」=「管理しなくていい」ではない。1年中 温度を 保てるかが 前提。
② 餌は「虫」だが、人工飼料の道が広い(ハードル低め)
- 基本は 生き餌の虫(コオロギ・デュビア)。
- ただし レオパは 人工飼料(レオパゲル等)を よく食べる種。虫が苦手でも 飼いやすい部類。
- 生き餌を使うなら、コオロギは 鳴く・脱走する・管理が要る。
③ 10〜15年の長期/④ 尻尾の自切
- 寿命は 10〜15年(20年超も)。人生の長い時間を ともにする覚悟を。
- 強く驚かせたり 尻尾を掴むと 自分で尻尾を切る(自切)。再生するが 形は変わる。乱暴に扱わないこと。
よくある誤解
❌「狭いケージで飼えば、小さく育つ」
→ 誤りです。大きさは おもに 遺伝・餌・個体差で決まります。狭すぎる環境は 運動不足・ストレスを招くだけ。
❌「初心者向き=放っておいても大丈夫」
→ 温度管理は 必須。「飼いやすい」は「世話がいらない」ではありません。
飼育難易度:初心者でも飼える?
結論:初心者でも飼えますが、「簡単」ではありません。
爬虫類の中では飼育しやすい理由:
- 温度管理は必要だが、湿度はそこまでシビアではない
- 紫外線(UVB)ライトが必須ではない(夜行性)
- 餌の頻度は週2〜3回でOK
- 大型ケージは不要、省スペース
でも「楽勝」ではない理由:
- 温度管理は必須(変温動物のため)
- 餌は生餌 or 冷凍餌の扱いが必要
- 10〜15年という長期間の世話
- 病気・脱皮不全などのトラブル対応も
必要なお金は?
初期費用:3〜10万円
- ケージ:1〜3万円
- パネルヒーター:2,000〜5,000円
- シェルター(隠れ家):500〜2,000円
- 床材:500〜2,000円
- 水入れ:500〜1,500円
- 温湿度計:1,000〜2,000円
- 生体(ノーマル個体):3,000〜10,000円
月額:1,500〜4,000円
- 餌代:500〜2,000円
- 電気代(保温):500〜1,000円
- 消耗品(床材交換など):500円〜
モルフ別 価格目安
- ノーマル:3,000〜10,000円
- よく見るモルフ:1〜3万円
- やや珍しいモルフ:3〜10万円
- 珍しい・希少なモルフ(ブラックナイト等):10万〜数十万円
※同じ「ブラックナイト」でも 黒の濃さや血統で価格は大きく変わります。
必要な装備
必須装備(これがないと飼えない)
- ケージ:幅30〜45cmで十分。小型でOK。
- パネルヒーター:ケージ底面の1/3程度に敷く(温度勾配を作る)
- シェルター(隠れ家):湿度を保つ「ウェットシェルター」がおすすめ
- 床材:キッチンペーパー(初心者向き)or 専用ソイル
- 水入れ:浅めの小さい皿
- 温湿度計:温度勾配の確認に
あるとよいもの
- セカンドシェルター(クール側にも置く)
- 弱めのUVBライト(必須ではないが、最近は推奨する飼育者も)
- レイアウト装飾(流木、人工植物など)
餌は何をあげる?
食べるもの
- コオロギ:生餌の定番。栄養バランス◎
- デュビア:ゴキブリの一種、コオロギより扱いやすい
- ミルワーム:おやつ程度。脂肪多めなので主食には不向き
- 冷凍コオロギ:生餌が苦手な飼育者向け
- 人工飼料:レオパゲル、レオパドライなど。慣れさせれば便利
頻度
- ベビー(〜半年):毎日
- ヤング(半年〜1年):1日おき
- アダルト(1年〜):週2〜3回
カルシウムが大事
餌にカルシウムパウダーをまぶしてから与えます(ダスティング)。
骨の健康を保つため、必須の習慣です。
温度管理:レオパが快適に過ごす温度は?
レオパは変温動物。温度管理が飼育の一番の核心です。
適温
- ホット側(パネルヒーター上):28〜32度
- クール側(ヒーターから離れた所):24〜26度
- 温度勾配が重要(自分で温度を選べるように)
季節別 管理
- 夏:エアコンで部屋ごと管理。30度超えに注意
- 冬:パネルヒーター+必要なら部屋暖房
- 春秋:パネルヒーター基本管理でOK
温度が外れると死につながる
- 25度以下:消化不全のリスク。食べた餌が腸内で腐る
- 35度以上:熱中症のリスク。低温と同じく命に関わる
寿命はどれくらい?
10〜15年。飼育環境がよければ20年以上生きることもあります。
人間でいえば子供から成人までの年月、ともに過ごすことになります。
引っ越し、結婚、家族構成の変化、自分の体調・経済状況。 いろんなライフイベントを一緒に乗り越える覚悟が必要です。
モルフの世界:色と柄の宝庫
モルフ(同じ種類の中の 色や柄の違い)の種類が多いのが、レオパの大きな魅力。 「モルフの宝庫」と呼ばれるほどです。
定番・よく見るモルフ
- ノーマル / ハイイエロー: 野生に近い 黄色+黒の斑点。入門の鉄板。3,000〜8,000円。
- タンジェリン: オレンジ色が強い。明るく華やか。5,000〜15,000円。
- スーパーマックスノー: 白+黒の点。冷たい印象、目が黒い。1〜3万円。
- トレンパーアルビノ: 色素が薄く明るい。目は赤くない。1〜3万円。
- ベルアルビノ: 色素が薄く、目が赤い。1〜3万円。
やや珍しいモルフ
- リューシスティック(色素抑制系)
- エクリプス(瞳孔が真っ黒)
- ジャイアント(大型化)
- ストライプ系(縦縞)
- レーダー、ディアブロブランコ など
珍しい・希少なモルフ
- ブラックナイト(全身真っ黒):10万〜数十万円
- ホワイトナイト:希少
- W&Y(ホワイト&イエロー)
- ホワイトアウト系
- ガラパゴス系
※ 黒の濃さ、血統、個体差で価格は大きく変わります。
最高クラスは数十万円を超えることもあります。
⚠️ モルフ選びの 判断材料:健康に関わるものがある
珍しさや 見た目だけでなく 健康面も。一部のモルフは 注意が必要です。
・エニグマ:神経症状(ふらつき・回転=エニグマ症候群)が 出ることがある。
・レモンフロスト:皮膚腫瘍が できやすいと 指摘されている。
→ 気になるモルフは、購入前に その系統の健康リスクを 専門店・ブリーダーに 確認を。
最初の1匹を選ぶコツ
最初はノーマルかタンジェリンがおすすめです。
・価格が手頃
・個体差を楽しめる
・病気耐性が比較的高い
慣れたら、憧れのモルフへステップアップを。
向いてる人/向かない人
🟢 向いてる人
- 虫、または人工飼料で 餌を 用意できる
- 通年で 温度管理を きちんとできる
- 10〜15年の 長期飼育を 覚悟できる
- 夜行性(夜に活動)でも OK
- 省スペースで 飼いたい
🔴 向かない人
- 虫も人工飼料も どちらも 無理
- 温度管理を つい 忘れがち(夏の暑さ対策含む)
- 長期の 飼育が 難しい状況
- 昼に 活発に 動く姿を 期待している
飼ってみたくなった方へ
まずは「飼う前に知ってほしいこと」もご覧ください。
費用、大変なこと、自分に向いてるかチェックなどをまとめています。
他の種類もチェック:
いがいと、かわいい。
いがいと、奥深い。
知れば知るほど、レオパの世界は広がります。
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